日本の城


日本では、古代の環濠集落から近世の石垣と天守の城まで多様である。幕末の台場や砲台も、城に含めることがある。曲輪のある陣は“城”といえるだろう。造営は、堀や土塁を築く普請(ふしん、(土木工事)と、門や塀を造る作事(さくじ、建築)からなる。屋敷や櫓・天守も作事に含まれる。

中世の日本では、主に戦闘員である武士がいた。大名などの居城では、その家族も内部に住み、日常の世話をする女性もいた。大きな居城は、周囲の町も取り込んだ外郭を築くこともあった。日本最大の城は江戸城である。近世の1625年に一国一城令が発令されるまでは、城は各地に多数存在し、砦のような小さなものも含めると数万城あったといわれる。



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